シャンプーしましょう ③ !(^^)! 

一般に、「シャンプー」という用語を、毛艶をよくするとか、汚れを落とすという意味あいで使っています。
ですが、獣医療における「薬用シャンプー」の対象は”毛”というよりも、”皮膚”に作用させる外用剤と考えたほうがいいかもしれません。
よって、皮膚の状態によって、適切なシャンプーを選ぶことが重要です。
・抗菌性シャンプー
病原菌の中でも増殖しやすい細菌を除く
・角質溶解性シャンプー
余計な角質、すなわちフケやカサブタを取り除く
・止痒性シャンプー
痒みを取り除くことを期待
・保湿性シャンプー
かさついた皮膚に水分を補い潤いをもたせる
・etc.
場合によっては、1回目を抗菌性シャンプーで、2回目を保湿性の高いシャンプーを使用するなど、それぞれの効果を期待した組み合わせでシャンプーを行うと良いです。
そして、薬剤が地肌に浸透するよう、泡を立てた状態で5-10分放置することが大切です。これが意外と大変(-_-;)
さらに、すすぎも丁寧におこなってください。
皮膚は他の臓器と違って、内服薬が届きにくい場所です。
飼い主さんがこの皮膚病の半分を外側から治すつもりでシャンプーしてあげましょう。
※「市販の薬用シャンプーを使っているから」と言われることがありますが、どんなタイプの薬用か注意が必要です。