妊娠(人)しているのですが、猫からトキソプラズマが感染しないか心配です?
トキソプラズマとは、
・家畜の肉や感染したばかりのネコの糞や土の中などにいる原虫です。
原虫は、とても小さな単細胞動物なので目には見えません。
・妊婦(人)が初めて感染した場合は、血液の中で増殖したトキソプラズマ原
虫が胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、流産の原因になったり、胎児に脳や眼
の障害などが生じることがあります。
・多くの人がトキソプラズマの抗体を持っており、感染しても健康な人には全
く問題がありません。
・妊娠する6ヶ月以上前の感染なら心配ないといわれているようです。
トキソプラズマ症の予防
猫にトキソプラズマを感染させない
・猫を外へ出さない
・猫に生肉をあたえない
・成猫・子猫にかかわらず、他所の猫と接触させない
猫から人への感染ルートを遮断する
・猫の糞にふれない、触れたら手を洗う
・猫のトイレ掃除は頻繁に ― できれば1日2回 ―
・猫の糞は密閉して捨てる
・猫とキスをしない。猫はおしりを舐めるので、おしり=口と考える
・ノラネコが立ち寄る庭でのガーデニング、公園での砂場遊びは控える
・妊娠中に新しくネコを飼うことは控える
肉類(特に豚肉)は完全に加熱処理をしてから食べる
・トキソプラズマはマイナス20度でも生き残るので、冷凍保存した場合もよく加熱する
・生ハムやサラミも妊婦さんは食べない方がいいでしょう。
怖い病気ですが、猫のすべてがトキソプラズマ症を伝染する危険性があるわけでありません。
危険なのは、トキソプラズマに感染して二週間以内のネコです。
さらに、糞に出て来たトキソプラズマが人に感染できる状態になるまで、24時間以上かかりますので、その前に処理することで、感染の可能性を下げられます。
トキソプラズマについては、先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者の会「トーチの会」のHPに詳しく載っているので、ぜひご覧ください。
http://toxo-cmv.org/toxo/cat/index.html