重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について教えてください。
この感染症は、2009年に中国の山岳地域で原因不明の疾患が集団発生したことで
存在が明らかとなりました。
日本では、過去の原因不明の患者さんの血液から特定されたものと、現在発症して
いる方を含め24人の発症報告があります(2013年6月10日現在)
1.疾病名
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
2.原因ウイルス
ブニヤウイルス科フレボウイルス属SFTSウイルス
3.伝播経路
マダニによって媒介
(媒介するマダニのひとつに、フタトゲチマダニがあり、これは日本全国に分布している)
4.症状
ヒトにおいて、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉
痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳、咽頭
痛)、出血症状(紫斑、下血)等
5.潜伏期間
マダニに咬まれてから6~14日程度と考えられています
6.対策
マダニに刺されないこと
未だ不明な点が多く、その実態については今後の研究結果待ちといった状態です。
中国でのウイルスと日本のウイルスでは遺伝子的に違うものらしく、恐らく、もともとダニ
が持っているウイルスで昔からあったのだろう。これからも同じ率で感染がおこるだろう。
そして、感染したらすべてが重症化するのではなく軽症ですんでいるケースもあるのでは
ないか。ということです。
@院長