猫のシニア食について

猫の平均寿命は12~14歳といわれており、飼い猫の約半数が「7歳以上」のシニ
ア世代であり、猫の世界にも高齢化社会が進行中です。
猫の7歳は、人の42歳くらいに相当します。
人の中年太りと同様、猫も7歳頃から、基礎代謝が急激に低下してきて太りやすく
なる時期です。
肥満になると、泌尿器系疾患、関節疾患、心臓疾患、糖尿病、腫瘍など、高齢期
に増加するさまざまな生活習慣病の引き金となってしまいます。
ペットフードメーカーも、7歳以上にはシニア用フードとしてカロリーを抑えたものを
販売しています。
ですが、猫の場合、さらに歳をとってくると、この低カロリーフードでは痩せてきて
しまう場合があります。必要なエネルギー量は変化ないのですが、消化能力の
衰えから痩せてしまいます。このような場合は、低カロリ―の必要はなく、消化
吸収の良い食事を与えてあげましょう。
年齢だけでなく、腎疾患・糖尿病・甲状腺機能亢進症・尿石症などに罹患してい
るかどうかで、フードの選択が変わってきます。フードの選択に迷う場合は、病院
スタッフまでご相談ください。
院長