マダニについて
・マダニは8本脚からなる節足動物で、昆虫ではなくクモやサソリに近い生き物です。
・家の中に住むダニ(イエダニ)とは違って固い外皮に覆われ、大きさは吸血する前のもので約3~4mm(フタトゲチマダニの場合)。吸血すると、10mmくらいになるものもあります。
・日本に分布するマダニのうち、フタトゲチマダニ、ヤマトマダニなどの約20種類が犬に寄生します。
・マダニの唯一の栄養源は、動物の血液です。幼ダニ・若ダニは発育・脱皮のため、成ダニは産卵のために吸血します。
・吸血の際に、原虫やウイルス、リケッチア、細菌などさまざまな病原体の重要なベクター(媒介者)となることがあります。
・マダニに咬まれると、犬は皮膚炎や貧血、栄養障害などの病害を引き起こします。また、マダニが運ぶ病原体がさまざまな感染症の原因となり、場合によっては命に関わる危険性もあります。
マダニの寄生による直接的な病害
貧血
アレルギー性皮膚炎
ダニ麻痺症
マダニ媒介性疾患 ※人に感染するものもあります
バベシア症
日本紅斑熱(リケッチア)
ライム病(ボレリア菌)
Q熱(コクシエラ菌)
エールリヒア症(リケッチア)
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
マダニの生態について メリアルジャパンのHPより