眼球内にシリコン義眼を挿入したワンちゃん
緑内障、知っていますか?
緑内障とは・・・
眼の中には眼房水という水か入っていて、この水の圧力(眼圧)により眼の硬さや大きさが保たれ
ています。
緑内障は、眼房水が溜まりすぎ、眼圧が高くなった結果、目の痛みや視覚障害(失明)を起こす病
気です。
早期に発見された場合には、点眼薬やレーザー治療などで、眼圧のコントロールを行います。
※当院ではレーザー治療は行っていません。
ですが、動物病院に来院する頃には視力を喪失してしまっていることも少なくありません。
その場合でも、眼圧による痛みをコントロールするために点眼薬を続けたりしますが、緑内障の目
薬は高価です。
そして、眼球の腫大による角膜疾患が起こったり、反対に眼球萎縮により、外見の変化が起こるこ
とがあります。
そこで、視力喪失した緑内障の治療として、シリコン義眼を眼球内に挿入する方法があります。
右眼球内にシリコン義眼を挿入したタロウちゃん。手術後3週間。
左眼球内にシリコン義眼を挿入したココちゃん。手術後3ヶ月。
外観は、知らない人には判らないくらい自然な感じに見えます。
2頭とも痛みや目薬から解放され、表情も良くなりました。