ネコにドッグフードをあげてはダメ?~フードの違いについて~
ネコちゃんとわんちゃんを一緒に飼われているおうちで、ときどき、
「猫が犬のごはんをたまに食べるんだけど、大丈夫?」と聞かれることがあります
そもそもどうして犬用、猫用とフードが区別されているのか?
猫が犬のフードを食べてはダメなのか? についてお話しします
犬は半肉食動物であるのに対し、猫は真性肉食動物であるため、必要な栄養やバランスが異なります。
まず、からだをつくってくれる重要な栄養のひとつのタンパク質
タンパク質は、20種類のアミノ酸から構成されていて、からだで合成できるアミノ酸と、合成できないアミノ酸があります。
からだで合成できないアミノ酸は、食べ物から摂取する必要があり、”必須アミノ酸”といいます
必須アミノ酸の中で、わんちゃんはからだで合成できて、猫はほとんど合成ができない「タウリン」というアミノ酸があります。
ネコちゃんのフードには、この「タウリン」が猫に必要な量、含まれています
「タウリン」が十分に摂れないと、失明したり、拡張型心筋症を発症したりするリスクが高まります
少し食べさせたくらいでは問題はありませんが、継続して与えると、タウリンを始め猫に必要な栄養が欠乏したり、バランスが崩れて病気になることがあります
では、犬が猫のフードを食べるのはどうでしょう?
猫は、真性肉食動物なので、犬の1,5倍のタンパク質を必要とします
犬が必要な量の1,5倍のタンパク質が入ったフードを食べていれば、やはり偏ったバランスになり、病気になるリスクが高まります
ときどきお互いのフードを味見するくらいなら問題ないですが、続けて食べさせることは避けましょう(>_<)