牛飼い体験してきました!!

こんにちは、井上です。
先日、お休みをもらって友人夫婦の牧場に行ってきました。

寄ってきてくれた牛さん

「仔牛の繁殖農家」を主にしていて黒毛和牛種の但馬牛(たじまうし)を育てています。
今回、私が友人のところに行ったのは、友人に会うためというのももちろんなのですが、「牛飼いを体験してみたい!」という思いがあったからです。

普段から牛飼いの様子をSNSに投稿している友人。
私と同じ「命」を扱う仕事。仕事への思いや考え方などにいつも興味をもち、共感することや改めて考えさせられること。家畜とペットとの違いなど。
勉強させられることがとても多いと感じていて、いつか行ってみたいと思っていた事を今月やっと決行してきました!!
兵庫県の北部、新潟と同じ日本海側に面しているところで新潟から飛行機、電車を乗り継ぎ、約7時間・・・。(遠―――――っ!)
自然豊かでとってものんびりしているところで、牛さんたちものんびりモードで暮らしていました。私のイメージの牛さんって、みんなのんびりしているって感じだったのですがそんなことはなく、臆病な子や警戒心が強い子も多いみたいなんです。

お母さんと一緒にごはんをもぐもぐ

犬猫のイメージだと、子どもの時期は警戒心も少なく、フレンドリーな子が多いように感じていたのですが、牛さん達はその逆で仔牛の方が知らない私を警戒してあまり近づいてこず、大人の牛さんの方は興味津々で近づいてくる子が多かった気がします。

 

私はお母さん牛にご飯(牧草)をあげたり、水をかえたり、お掃除したり。
こうやって文章にすると普段の仕事内容とかわらないようなことをお手伝いしてきました。(笑)
でも、相手は牛さん・・・わんこさん・ねこさんとは体の大きさが違うので1つ1つの仕事もとっても大変でした。
牧草も病院ではモルモットくらいにしかあげたことないので片手にひとつまみ程度なのが牛さんとなると・・・1回に1頭3kg。重い・・・
水替えもバケツにくみ、外に捨てに行くの往復。
もちろん牛さんの目の前にある水の容器・・・知らない人がやってきたので気になるのか集まってきて舐められまくりながら、必死で水替えしました。
当然のことながら筋肉痛の毎日でした。(笑)

ちゃんと牧草は計量しました!

そして、舐められて気付いたのは「痛い!」ってこと。
牛さんの舌って猫の舌みたいにザラザラしてるんです!!
知ってましたか??
私は知らなくて、びっくりしました。

友人にそのことを話したら「ザラザラしてないと草などを絡みとれないよね」なんて話して「あぁ~そういわれてみればそうかも~」なんて思っていました。

 

数日間でしたが、牛飼いのお手伝いをしていて感じたのは
当たり前かもしれませんが、牛さんにも1頭1頭個性があるなってことです。
フレンドリーな子もいれば、恐がりな子もいる。
パッと見は同じに見えても、近くで様子をみればみるほど全く違う子ばかりでした。
そんな個性いっぱいの牛さんはとっても可愛くて、ニヤニヤしながら仕事していた気がします。
それと同時に自分だったら愛着がわいて手放したくないと思ってしまったり、お肉にする時になんとも言えない感情が芽生えそうだな・・・。
なんて甘い考えも少し頭をよぎったりしながらお手伝いしていました。

友人はいつも言います。
「牛を肉にすると可哀想という人もいれば、ありがとうと言ってくれる人もいる。でもそんなことはどっちでもいい。人の感情は人それぞれだから。でも自分の感情は押し付けてはダメ・・・」と。


私は美味しいお肉を届けてくれる友人たちのような人がいるから
自分はお肉を食べられるからいつもありがたいなと感じています。

しかし、世の中にはその仕事のほんの一部分を切り取って
批判したり、称賛したりすることがありますよね。
私もしていることもあります。メディアが報じることが全てと思い込み「あれはダメ、これはいい。」と思うこと。

今回の牛飼い体験で1番感じたことは、そういった思い込みというか決めつけを自分の中だけでも減らし、視野を広く持ちたいなということでした。
まだまだ知らないことが多い世の中。体験できることは体験して
いろんなことにアンテナを立てて、楽しく過ごしたいですね(^▽^)

子ども達とも仲良くなりました!