飼い主さんが誤解しやすいフードのこと②

こんにちは!!とうとう本当に平成最後の日を迎えましたね!明日からは「令和」の新しい年の幕開けですね!!そんな平成最後の今日は通常どおり診察してますので、なにかありましたらお気軽にどうぞ(⌒∇⌒)午後の診察は16時~19時までです!明日は水曜日なので休診になります!

犬は肉食だから「グレインフリー」を選ぶべき?! 
「グレインフリー」とは? 
原材料にこだわったペットフードの宣伝で「◯◯フリー」などの言葉を目にします。 
これは「◯◯が入っていない」という意味で、最近よく目にするものが「グレイン(穀類)フリー」のフードです。 
犬は肉食であるから穀類をうまく利用できないため、穀類は犬に食べさせてはいけない、中には食物アレルギーや肥満の原因となっていると主張する情報もあります。 

しかし、犬は肉食ではなく雑食です。 
食肉目に属しているから肉食であるという方もいるようですが、食肉目には笹を主食とするパンダも含まれているので、非常に広い分類であり、食性とは関係ありません。 
また最近、犬はオオカミと比べて炭水化物の消化がさらにうまく出来るように進化したという論文も報告されているようです。 

穀類が犬の食物アレルギーの原因になりやすいという主張は誤りです。 
たしかに犬が小麦にアレルギーを示すことはしばしばありますが、小麦は多くのペットフードに含まれており、免疫が未熟な離乳期に大量摂取することが多い食材であるため、食物アレルギーになってしまったという確率の問題です。 

特に小麦が危険な食材というわけではありません。また米やトウモロコシ、その他の麦類に対するアレルギーは多くはありません。 
アイリッシュセッターなどの一部の犬では「グルテン」に強いアレルギーを示すことがあります。 
その場合には麦類全般を避ける必要があるので、グレインフリーのフードは役に立ちます。 また、療法食の中にはグルテンを含まない食物アレルギー対応フードがありますし、米、トウモロコシなどの穀類にはグルテンは含まれませんので、よく原材料表記を確認すれば一般のフードも与えることは可能です。 

実は人も穀類を生のままではうまく消化することはできません。よく、「小麦粉を生のまま食べるとお腹をこわす」と言われますよね。しかし、人は穀類を主食にしているのは、火を使うことを覚え、食料を加熱する技術を手に入れました。加熱することによって、構造が分解し、消化しやすくなっているのです。野生でくらすオオカミとは違い、人と一緒に暮らすわんちゃんたちは人と同様に加熱調理した穀類も含めた色々なものからバランスよく栄養を得る術を手に入れたともいえるそうです。


よって、必ずしも「グレインフリー」がいいフードであるという事はないので、その子にあったフードをその時その時で選んであげるといいですね(^^)