短頭種気道症候群、聞いたことがありますか。

パグ、フレンチブルドッグ、ボストンテリア、シー・ズーなどの短頭種でよくみられます。

鼻孔狭窄症・軟口蓋過長症・喉頭小嚢反転症を複合的に起こしている状態をいいます。

いびきがひどかったり、「ガーガー」「ブヒブヒ」とか鼻や咽頭から音を出したり、水を飲むときむせたりします。ひどい場合には、チアノーゼを起こしたり、高体温になって死に至ることもあります。
短頭種は他の犬種に比べて、解剖学的に頭蓋骨が丸い為、鼻孔や鼻腔が狭いことにより、空気を吸う時に気道に圧力がかかり、その結果、「軟口蓋過長症」となり、さらに呼吸しずらくなり、さらに「喉頭小嚢」という部分が「外反」してしまいます。

鼻孔狭窄症がある場合は、狭窄した鼻孔の部分をカットして広げてあげます。
軟口蓋過長症の場合は、正常より長い軟口蓋ををカットしてあげます。
こうすることで、「鼻孔狭窄」と「軟口蓋過長症」から「喉頭小嚢反転症」さらに、「喉頭麻痺」や「気管虚脱」などの重篤な病気を予防することができると考えられています。

写真は、6ヶ月齡の去勢手術時に、鼻孔を広げる手術をおこなったソルトちゃんです。
before
P1330829.JPG
after
P1340231.JPG
手術して、鼻呼吸が楽になりました。