心疾患の犬の飼い主さんへ
小型犬の死因のうちの上位にあるのが、僧帽弁閉鎖不全症です。
シニア期以降の発症が多くなります。
心疾患があると、肺水腫を起こして最後を迎えてしまうことがあります。
肺水腫
心臓が血液をスムースに送り出せないとうっ血がおこり、肺の肺胞の中に液体成分が漏出し肺胞でのガス交換が困難になる状態。
症状
・呼吸が荒くゼーゼーして苦しそう。
・舌の色が紫色、または白っぽい
・お座りの姿勢のままで、伏せたり横になって眠ることができない。
・透明~ピンク色の泡のような鼻汁や痰をだす。
肺水腫をが進行してから来院されることも多いですが、少しでも早い段階で対処できれば、肺水腫の悪化を防げるかもしれません。
そこで、肺水腫が悪化する前に気づける症状をご紹介します。
安静時の呼吸数 です。
自宅でいちばんリラックスできているとき、または寝ているときの呼吸数を数えてみてください。
1分間に
30回以下 : 正常
30回以上 : 要注意
40回以上 : 肺水腫の危険性あり
1分間に30回以上の場合は、ご連絡ください。
診察時にも呼吸数をチェックしますが、病院にくるだけでも緊張しえ呼吸数の増えるわんちゃんは多いです。ぜひ、普段から、また、来院前には自宅での安静時呼吸数を測ってみてください。