シニア期に気をつけたい床ずれとは…?

高齢な子や介護が必要な子は横になって過ごすことが多くなり、
ベッドの上でずっと生活するようになる子もいます。
そんな時に気をつけたい床ずれとは…?

 

床ずれとは

床ずれは、寝たきりの体勢が続いて体の一定の部位に圧力が加わり続けたことで
皮膚に血流が流れなくなり、皮膚の表面組織が壊死してしまう状態のことです。

シニア犬だけではなく、若くても体が不自由になってしまった子にも
起こりやすいです。
寝たきりになると運動量が減ることで痩せてしまい、骨が出っ張りやすくなります。
骨が出っ張っているところは体の重みがかかりやすく、血液の流れが悪くなり、
床ずれができてしまいます。

 

 

床ずれはあっという間にできてしまうことも(;O;)!

・なかなか体位変換ができない
・痩せてきてでっぱりが多い
・完全に寝たきりになった

このような状態の時はよく観察してあげましょう!
こまめに体位変換してあげることや、体を拭いてあげる事で予防することは
できますが、わんちゃんねこちゃんの体調や状態により床ずれが
できやすいこともあります(;_;)

 

 

もし出来てしまったら

皮膚が赤くなり、毛が分泌物でベタベタしてきたら床ずれができそうという
サインかもしれません。
毛が長い場合は周りの毛を刈って皮膚の様子を見てあげても良いです。

もし床ずれが出来てしまったら気付いたら早めにご来院ください。
放置してしまうと症状が悪化してしまうことがあります!

 

 

出来ないように予防を!

一度できると再発しやすく完治するにも時間がかかります。
床ずれになりやすい部分と寝床の圧迫をなるべく減らしてあげましょう!
体の圧力を分散させる介護マットを敷いてあげるのも効果的です。
寝返りをうたせて一か所への圧迫が続かないようにしましょう。

介護マットは、通気性が良く体圧を分散させるもの、洗濯しやすいもの、
その子の体に合ったものを選ぶと良いです(^^)

 

 

 

介護マットを使い始めるきっかけとして寝たきりになったから、
という理由が多いと思います。
うちの子はまだまだ考えなくて良いかな~!と思いがちですが、
慣れさせる意味で早くから用意してあげても(^^♪

 

老いていく姿を見てこの子のために早く準備しなきゃと焦るより、
飼い主さんの心の準備としても少しずつ考えても良いかもしれません。

 

 

少しでも快適なシニアライフを過ごしてもらうために環境を
整えてあげましょう♪

ただ、介護することを考えすぎるあまり飼い主さんの負担が
増える事のないように…
無理せず愛犬・愛猫との時間を過ごせるといいですね(^^)