ペットの老いについて考える

当院の看板犬レオも11歳、寝る時間もふえ、老いを感じるようになってきました。
若くて元気な子もかわいいですが、歳をとったワンちゃん猫ちゃんもかわいいですよね。

動物たちも長生きになり、加齢に伴うさまざまな疾患とつき合っていかなくてはいけないこともあります。
そこで、飼い主である我々が、老齢動物の健康管理について理解することで、少しでも快適に過ごせるように勉強していきたいと思います。

おうちの子の年齢を把握しましょう。

はじめの1年は、人の18歳くらいに相当し、その後の1年は人の4歳くらいに相当します。
子供のように扱っていても、いつかは飼主さんを追い越していきます。

犬・猫 1歳 3歳 5歳 7歳 10歳 12歳 15歳 18歳 20歳
18歳 26歳 34歳 42歳 54歳 62歳 74歳 86歳 94歳

※大型犬は、さらに1.2~1.3倍くらいの年齢になります。
ちなみにペットフードなどをみると、6-7歳からが高齢用(シニア)となっています。
これは人の40歳前半ごろをさし、お年より扱いにはちょと早い時期ですが、このころから加齢による体の変化にあわせた食餌が望ましいと考えられています。

人が年を取ると、白髪が増えたり、腰が曲がったりと・・とさまざまなサインが見られますが、ペットの老化のサインには、どんなものがあるのでしょうか。

老化のサイン

・歯周病
・食べ物の消化・吸収が悪くなる
・心臓や肺が弱くなる
・腎不全になる/膀胱炎になる
・生殖機能が衰える
・筋肉が弱くなる/骨がもろくなる
・視力・聴力・嗅覚が衰える
・毛の色がしろくなる  など

老化は病気ではなく、あくまでも自然におきる状態で、年齢が進むにつれ進行し、少しずつ変化が現れます。

また、老化は個体差があり、進み方もさまざまです。遺伝的な要因や環境、生活習慣、食生活の影響をうけます。

よって、高齢動物が快適な生活をおくれるよう、老化のサインをキャッチしたら、動物のペースに合わせてあげる必要があります。

 

当院の上野が、セミナーの一部で講師を務めます。
興味のあるかたは、ぜひ、行ってみてください。
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