飼い主さんが誤解しやすいフードのこと③

こんにちは、井上です(^^)
とうとう梅雨に入りましたね。ジメジメ・むしむしするのであまり好きではない季節ですが、
「恵みの雨!!」夏に美味しい野菜が食べれると思うと雨のいいななんて思ってしまう食に貪欲な私です。(笑)
さて、今回も「飼い主さんが誤解しやすいフードのこと」について書いて行きたいと思います。

私たち人にとって、味覚は食物を味わい楽しむための機能と認識されがちですが、
多くの動物にとって味覚は食の安全を見分けるセンサーの役割をしています。
例えば人も痛んでいる可能性のあるものを口にする時は、全神経を味覚に集中させて、その食物が安全かどうかを確かめようとしますよね。
世の中の植物を見てみると、甘いものは安全な食材で、苦いものはキケンな食材であることが多いようです。
よって、動物たちは甘いものを「安全で好ましい」、苦いものは「危険で好ましくない」と本能的に判断しているのです。

【猫は甘味や塩味を感じない?!】
猫は殆ど植物を口にすることがない完全な肉食動物ですから、
その植物が安全であるか危険であるかを見分ける必要はありません。
そのため進化の過程で、猫は甘さを感じる機能を失いました。
イエネコ・トラなどのネコ科の動物は甘味を感じるための細胞をつくる遺伝子を欠損しており、
ショ糖のような甘さを感じることはできないことが確認されているようです。

例えば猫が甘いアイスクリームを好むことがありますが、それは甘さに惹かれているのではなく
乳成分などの食材を好んでいるのだと思われます。
また、動物が生きるために必要な塩分は植物には殆ど含まれていません。
そのため、草食動物は塩分を探さなければならないため、塩分を敏感に感じ取ることができます。
一方で、塩分は動物の血液や肉に大量に含まれているので、猫がネズミを食べて生きていれば不足することはありません。

また、塩分は感じないと言われていますが、アミノ酸については非常に分析的に感じることができます。
犬と猫の味覚神経のうちほぼ半数はアミノ酸に極めて敏感で、舌の先に特に多く存在します。
ドライフードに含まれている肉の新鮮度や、解凍された魚を回答し感ず目に詰めるまでの時間の違いなども判別することができるようです!これが「猫はグルメ」と言われているところでしょうか。好き嫌いなのではなく、自然界で生き抜くための本能なのでしょうね。
それぞれの動物は生活環境が異なりますので、自然界で見分ければならない食材も違います。
そのため味の感じ方は様々ですね。

と、このように猫はアミノ酸に非常に敏感ですので、できるだけ新鮮な状態で食べさせてあげられるように、フードを大袋では買わずに、小さい袋で買うことをオススメしています。(^^)