SFTS(重症熱性血小板減少症候群)をご存じですか。

ダニ媒介性感染症で、2009年に中国の山岳地域で原因不明の疾患が集団発生したことで存在が明らかとなりました。
その後、SFTSは日本国内でも断続的に発生しており、2022年7月31日現在、763人の患者が報告されています。死亡率は約20%で、高齢者や基礎疾患のある方が重症化しやすいとされています。

SFTSに感染した猫の約60%、犬の約40%が死亡すると言われています。

発生地域は、主に西日本の山間部で、山口県、広島県、島根県などで多くの報告がありますが、年々感染地域が拡大し、2021年には富山県でも犬の感染例が確認されています。そのため、新潟県への侵入が危惧されています。

静岡県獣医師会が作成したパンフレットが解りやすいので、ぜひご覧ください。
「SFTSからあなたとペットを守るために」

現在、当院では、イヌ・ネコの重症熱性血小板減少症候群ウイルスに対する抗体調査に参加しています。

もし、マダニに刺された、あるいは、野山に行く機会の多いワンちゃん。屋外にでる猫ちゃんでご協力していただける方、よろしくお願いいたします。

※調査にご協力いただいた飼い主のみなさまの氏名や動物の名前が公表されることはありません。